今日は、電池なしで2時間動くマイクロロボットの記事紹介です。
仕組みが面白かったので、取り上げました。
今日の語句は、「shape memory alloy」です。
記事は、今回はEngadgetさんからの引用です。
「This tiny robotic beetle travels for two hours without a battery」
仕組みは、文章だけだと判りにくいので、上のリンク先の記事に張り付いている動画を見てみてくださいね。
今回のページの内容です
本日の語句:shape memory alloy
本日の語句は、この記事の2セクション目の、一番最初の文です。この文でなんとなく、メカニズムが判るかもしれません。(繰り返しますが、動画を見た方が良いと思います。)
The system’s “catalytic artificial micro-muscle” is made with a nickel-titanium (NiTi) shape-memory alloy (SMA), a wire that shrinks and expands with temperature changes. That wire is coated with platinum, and when the platinum interacts with RoBeetle’s methanol fuel, a combustion reaction generates heat. The temperature changes cause a tiny vent to slide back and forth, regulating the fuel flow and causing RoBeetle to propel forward.
== 今日のフレーズ(語句) ==
shape-memory alloy
形状記憶合金
ほぼ直訳ですねぇ。
本日のフレーズも含めて、この文に含まれる語句を見ていきましょう!
1文目:micro-muscle(主語) is made with (動詞)
主語が少し長くて、目的語がずらずらと長いですが、文は非常にシンプルですね。
主語は、”The system’s “catalytic artificial micro-muscle””です。
訳すと、”このシステムの触媒を使った人工微小筋肉“というカンジになります。
目的語は、”a nickel-titanium (NiTi) shape-memory alloy (SMA), a wire that shrinks and expands with temperature changes”と長いですねぇ。
訳すと”温度変化に応じて伸びたり縮んだりするニッケル-チタン形状記憶合金のワイヤ”となります。
一文目を通して訳すと;
“このシステムの触媒を使った人工微小筋肉は、温度変化に応じて伸びたり縮んだりするニッケル-チタン形状記憶合金のワイヤでできています。”
となりそうです。
少し自信が無いのは”,a wire”の厳密な英文法的用法が判っておりません。ここでは、関係代名詞もしくは同格のthatが省略されていると考えて訳しています。
2文目の訳
2文目だけ再掲します
That wire is coated with platinum, and when the platinum interacts with RoBeetle’s methanol fuel, a combustion reaction generates heat.
文の構造が少しゴチャッとしていますが、
“That wire is coated with platinum”と
“when the platinum interacts with RoBeetle’s methanol fuel, a combustion reaction generates heat. ”
が互いに別々の文だと判れば、そんなに難しくはないと思います。
二文目を通して訳すと;
“そのワイアは白金(触媒?)でコーティングされていて、RoBeetleのメタノール燃料と反応して、燃焼反応により熱が発生します。”
3文目の訳です
三文目の再掲です;
The temperature changes cause a tiny vent to slide back and forth, regulating the fuel flow and causing RoBeetle to propel forward.
第一文節のポイントを強いてあげると、動詞”cause“でしょうか?
“A cause B”で、”AがBを引き起こす”や”AがBの原因になる”という意味です。
第2文節は、副詞句で”regulating~” が第一文節を修飾していますね。”back and forth”する動きが”fuel flow”を”regulate”しているという関係ですね。
ちなみに”propel”は、”前に進める”です。
脱線ですが、ヘリコプタなどのプロペラ―はこの動詞の派生語だったんですね。知らなかった!
これで訳せそうですね。
温度変化は、小さな排気口を前後に(交互に)スライドさせ、そのことにより燃料の流れをコントロールして、RoBeetleを前へ前進させる。
記事を読んでの雑感
この記事の第2パラグラフに、なぜバッテリーを使わないか、書いてあります。
バッテリー+モータでは、このような極小のロボットを動かすには、重量が重くなりすぎてしまうということです。(記事にはバッテリーはlow energy densityであると書いてある。)
このマイクロロボットをどのように使うか?謎ですね。
タンスの間に落ちた、お金を拾ってくるのに使うんでしょうか?(冗談ですが)
バッテリは、極小化して使うには限度があり、今回のような小さくて軽い機械を動かすには不向きなエネルギー源であるということを知りました。
バッテリーの代わりに、形状記憶合金を使ったという点が、興味が持てました。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
なお、わたしが英文を読み書きする際に使っている、アルクのウェブ辞書「英辞郎 on the WEB」の紹介を以下のページに書いています。お時間ある方は覗いてみてください。
