英語の勉強

Study English ! in 技術トピック / 飛行機のメンテにAIを活用/

今日は飛行機のメンテにもAIを活用し始めたとの記事から、フレーズ(単語)を紹介しますね。

IoT Connectionさんのウェブページで、紹介されていました!

Airlines are Increasingly Connecting Artificial Intelligence to Their MRO Strategies

飛行機のメンテは、どんどん合理化されているようですが、AIを利用してpredictive maintenance (予知保全:本ページの後半に補足あり)の時代に突入したようです。

 





本日の記事内容です;

本日の語句: in the form of A

== 今日のフレーズ ==

in the form of A ;

A の形をとって

日本語とほとんど同じような表現です。

 

さて、今日のフレーズが含まれている文は、この記事の3パラグラフ目です。

Airlines based in the U.S., Europe and Asia have been quietly adopting AI tools in the form of intelligent agents for data modeling and simulation to the use of cognitive computing.

さて、訳していきますね。

主語は「Airlines」= 「航空会社」ですね。英語でcarrierなんて言ったりもします。

動詞は「adopt」です。ここでは、現在完了進行形で使われていますので、

「have been adopting AI」= 「AIを採用してきている」となります。

「in the form of intelligent agents」 = 「知的エージェントの形で」

「cognitive computing」 = 「認知的コンピュータの利用」

全体を直訳的に訳すと、以下のようになりますね。(ちょっと、抽象的な言葉を並んでいるので、厳密に何を言わんとしているのか、理解しにくい...)

欧米やアジアの航空会社は、認知的コンピュータの利用として、AIツールをデータモデリングやシミュレーションのための知的エージェントの形で採用してきている。

今一歩、読みやすく意訳すると以下のような感じでしょうか?

欧米やアジアの航空会社は、コグニティブ・コンピュータを、AIツールをデータモデリングやシミュレーションのための知的エージェントとして採用してきている。

AIツールが、データモデリングやシミュレーションをするというのが、良く判らないかったのですが、英文を訳すとこうなりますね。

本日の語句(2): MRO = maintenance, repair, overhaul

== 今日のフレーズ (単語)==

MRO ;

maintenance, repair, overhaul

の略語でした。航空業界では有名なようです。

本日の語句(3): predictive maintenance

== 今日のフレーズ (単語)==

predictive maintenance ;

予知保全

利用時間や、その状態のデータをもとに、故障する時間をある程度正確に予測して、交換・修理などの保全を行う。

後に挙げる従来の保全に比べて、管理の手間はかかるが、コストは最低で抑えられダウンタイムを短くできる。

従来、保全とは以下の2種類でした。

-事後保全:breakdown maintenance

壊れてから修理する。壊れてから修理するので、使いたいときに使えない時間(ダウンタイム)は長くなりますよね。

お金が無い時にケチって修理しないと、ドライブに行った先で故障したりしませんでしたか?(私はしました。)

-予防保全:preventive maintenance

故障するかわからないけど、予め交換する保全を実施。例えば、車検の時に壊れるか分からないけど、ブレーキのオーバホールをしたりしますね。

安心ですが、少しお金がモッタイナイ気がしますよね。まだ使えるのに...とか。

それが、予知保全が実施できるとすると、「あと72時間で壊れるから、明日中にxxを新品に変えておこう!」と、計画的に、無駄なく保全ができるわけです!

技術的側面について;

航空業界では、AIをメンテナンスのために使っているようですね

記事に出てきたのは、デルタ航空、KLM・エアーフランス、イージージェット、アレジアント航空が紹介されていましたね。

ほかにも大韓航空も、IBMのwatsonの事例紹介として、掲載されており、各社導入が進んでいそうですね。

Cognitive data discovery gives aircraft technicians a powerful diagnostic and decision tool

デルタ航空はおそらくIBM社(コグニティブというIBM用語から推定)、KLM・エアーフランスはPrognos社、イージージェットはAerogility社、アレジアント航空はSkywise (エアバス社)と、使っているシステムは各社各様のようです。

背景にはIoTの適用

AIをメンテナンスに利用するためには、各機器の診断データを、システムに取り込み、それらをベースにして、診断しているように読めます。

それが読み取れるのは以下の部分からです。

「…when aircraft engines first began shipping with full authority digital engine controls and smarter sensors capable of capturing and transmitting larger amounts of data. Now, as onboard quick access recorder and data acquisition technologies make access to the rest of the airframe’s data more ubiquitous and easier, their focus is …」

IoTがどのように利用されているか、ロッキード・マーティン社のAI利用に関する以下の記事から、類推できると思います。

Lockheed Martin社、SAS® Platformで航空機の保守整備を革命的に改善

Lockheed Martin revolutionizes aircraft maintenance with the SAS® Platform

雑感

IoT機器の適用で、メンテナンス診断が容易になるのは、工場や発電所でも同じですね。

これらのデータを利用して、AIなどによる解析をして、予知保全の精度が上がると、メンテナンスにかかるコストも削減できるということになるんでしょうね。

 

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

なお、わたしが英文を読み書きする際に使っている、アルクのウェブ辞書「英辞郎 on the WEB」の紹介を以下のページに書いています。お時間ある方は覗いてみてください。

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