英語の勉強

Study English ! in 技術トピック / テンション表示可能なボルト / premature

今日のフレーズ(単語)は、「premature」です。

日常では、”premature birth”で”早産”という語でよく使われている語ですが、これが技術英語で出てくるとどのように使われているのか、見ていきましょう。

Valley Forge & Boltさんのウェブページで、張力インジケータ付きのボルト (bolt with tension indicator)が紹介されていました!

MAXBOLT™ LOAD INDICATING FASTENER

ボルトはと言えば、技術的には変わり映えしなものと思い込んでいましたが、「そんな機能が付くのか!」と、軽い衝撃を受けましたので、取り上げてみましたよ。



本日の記事内容です;

本日の語句: premature

== 今日のフレーズ (というか単語) ==

premature ;

性急な、早まった、時期尚早な

正常な状態に比べて早すぎるの意。やや否定的な語感ですね

製品の欠陥を未然に防ぎたい場面で出てきそうな単語です。

さて、今日のフレーズが含まれている文は、この記事の冒頭の2文目です。

The accurate assembly and continuous monitoring capabilities reduce the potential for premature wear, expensive downtime, and catastrophic joint failure.

さて、訳していきますね。

主語は「accurate assembly and continuous monitoring capabilities 」ですね。

余計なお世話ですが、この記事の場合、ボルトの機能の「continuous monitoring capabilities」を強調したいのだとおもいます。私だったら、

「In addition to accurate assembly, the continuous monitoring capabilities reduce…」とするのも一案かなぁと思ったり...

それはさておき、動詞は「reduce」ですね。

直訳に近い日本語は以下のようになります。

正確な組み立てと継続的なモニタリング能力は、早すぎる摩損、費用がかかるダウンタイム、最悪な接合不良の可能性を削減することができる。

今一歩、読みやすく意訳すると以下のような感じでしょうか?(ちょっと変えすぎか?)

正確に組立てに加えて、継続的なモニタリングすることで、予想外の摩損や、接合不良、ひいてはコストがかかるダウンタイムの可能性を削減することができる。

個人的には、摩損、接合不良、 => 結果としてダウンタイムが削減できるとした方が、概念のレベル感・順序がシックリくるので、そのように勝手に変えてみました。

技術的側面について;

ボルトに付加価値は新鮮!

ボルトと言えば、切削加工精度管理、材料トレーサビリティ管理などの技術はあるのでしょうが、技術的には変わり映えしなものと思い込んでいました。

そんなボルトに「そんな付加機能が付くのか!」と、軽く衝撃を受けました。

ボルトはナットが緩むだけでなく、ボルト自体や、締め付けている対象物の伸縮に応じて、ボルトにかかる張力が緩むため、定期的な増し締めが必要なのですが、この緩みが判るという優れものです。

Wireless(無線)にも対応

SPC4というモデル/ブランドは、Wirelessにも対応しているとのことです。以下のページに写真があるので見てみてください。

Bolt of Inspiration: Now There’s a Way to Add Bolt Integrity to Your Condition Monitoring System

コストとメリットのバランスをとることができれば、広範囲に適用できるかもしれませんね。

電車や工場などは、大量のボルトを使っていて、定期的に増し締めしています。

それが、画面上でどのボルトが緩んでいるか、一発で分かれば、ローリング点検をせずに済むため、需要は非常に大きいと思います。

写真を見ると、大きめのWireless発信器が必要のようで、RFIDなどパッシブなWirelessじゃないと、難しいと思いますが期待しております。

克服すべき課題へのコメント

今回紹介したボルトの過重表示は、技術としては面白いのですが、現実的に適用されるかどうかは、超えるべきカベが有りそうです。

コスト

部品点数が多いだけに、あまりコストがかかけてもコスパが今一つと言われそうです。

「増し締め点検したらいいじゃない」というのも一理あります。そのためにも、全Wirelessで、一か所ですべてのボルトをモニタリングできれば、個別に増し締めできるので、オペレータさんのメンテコストは減るのかなぁと思ったりします。

適用温度

同社ウェブページによると、-40°F to 180°F (-40 degC to 82 degC)ということで、多様な機械に使うには、チョット適用温度が低すぎて、適用できる場所が限定的です。

金属の微小な伸びを利用しているようなので、温度が高くなると誤差が発生するというのも一要素かなぁと想像しています。

広域な温度変化に対応できるようになると、適用できるアプリケーションが増えるのでは?と期待しております。

Wireless(無線)

先にも書きましたが、ボルトへの配線を何とかして排除できれば、適用したいと思う業界はたくさんあると思います。

今後、日本では人口減少・予算削減に伴い、インフラの老朽化が問題になる、橋梁関係でも一定程度のニーズがあると思われます。

 

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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