英語の勉強

英単語が覚えられない理由を理解して、ストレスを減らそう!

英語学習でザセツするのは、ある程度おきまりの場所があります。
このページでは、代表的かつ致命的なザセツする代表例として、英単語の暗記をピックアップしました。

このページを読むと、以下の2点が判りますよ。

  • 英単語がなぜ覚えにくいか分かります
  • そして、単語でザセツしてしまった方は、単語を覚えることは少し優先度を下げても良いことを説明します。

なぜ、難しいか?理由が判って、単語の暗記の優先度を下げることができれば、英語学習のストレスが少なくなると思うので、ぜひ読んでみてくださいね。

英単語の難しさを理解して、学習の優先順位を考えよう!

英単語の発音でツマヅいた方に向けて、書きますね。
結論は、正しく発音しようとせず、スペルは”なんとなく”覚えて、次に進んでください、ということです。
こんなこと書くと、英語教育のプロに怒られちゃいそうですね。

以降で、発音でツマヅく理由、正しい発音を覚えなくて良い理由、具体的な英単語の勉強方法をこれから書いてゆくので、安心して、正確な英単語の勉強を少し先延ばししてくださいね。

なお、私は「正確な発音の勉強は”不要だ”」と乱暴なことを言っているのではなく、「興味が湧かない単語の記憶勉強は、優先度順位を少し下げて、もう少し後から覚えても良いですよ」と言ってますので、勘違いしないでくださいね。
単語のスペル・発音は英語の能力が上がって、実務に近づいてくると、ある程度の正確性が求められますので...。でもそれは、英語の基本文法を完了してから英単語を記憶したほうが、効率的と思っています。

ではいよいよ、具体的な英語のザセツポイントとその対処方法について、書いていきます。

英単語の難しさを理解しておこう!

英単語の難しさの一つは、発音の不規則性です

まずは、英単語の難しさから説明します。
初学者にとって、英語の単語は、以下のような問題があるのです。
スペルと発音が必ずしも一対一ではない
例:”a”と書いて”ア”と発音したり、”エイ”と発音したり。
– カタカナ読みにすると似たような読み方なのに、スペルがちがったりする。
例:”a”も”u”もカタカナで書くと”ア”に近い発音になる。

イタリアにしばらく居たときに聞いたのですが、実はこの問題は、英語話者以外のヨーロッパ人が英語を勉強するときにも戸惑うそうです。
歴史的に、一番遅れて発展した英語は、他の文化圏から、いろんな外来語を輸入して、ミックスして使っているので、規則性がぐちゃぐちゃなのです。

スペルの不規則性も、英単語の難しさです

もう一つ、
英語では、発音がにているもしくは同じなのに、登場するアルファベットが違ったりする例が多いですよね。
例えば、カタカナでは”カ”と書くけど、”ca”とかいたり”ka”と書いたりします。
それとか、カタカナでは”ボール”と書くけど、”ball(球)”だったり”bowl(器)”だったり”boll(コットンの莢)”だったりします。
まあ、まずは「こんなカンジ」から始めて良いと思います。

でも、実務では真剣に辞書を引いて正確に使ってくださいね。
また、最近はパソコン・スマホでもスペルミスを教えてくれます。
出てくるたびに修正していると、そのうち覚えるので、最初はアバウトにとらえていて良いと思います。

日本語に無い発音がある

これに加えて日本人の場合は、”R”と”L”の違いが、悲しいかな判らない...
それから”サンキュー”の”th”の発音で苦労した人は多いのではないでしょうか?
何回も、「ダメだ、ダメだ」と言われているうちに、どうやって良いやらわからずヘコみますよね。
この辺りで、英語がいやになる人もいると思います。

日本人にとって難しい英単語... 外国人にとっても同様に難しいので、お気楽に

でも、一般的実務では、正確な発音は不要!

確かに、正確な発音の方が伝わりやすいのは確かです。
そのうえ、しゃべるとカッコイイのであごがれますよね。
でも、実務的なハナシをすると、発音なんて少しくらいダメでも全く問題ありません。
大事なので、もう一度、書きますが、”発音がダメでもまったく”問題ありません

それよりも、論理構成、状況に合った質問や、聞きなおしができるかどうかが重要です。
論理構成がしっかりしていないと、発音がダメなよりも、全くハナシになりません。
込み入ったハナシは、メールでしっかりした文章を書いておけば、それに従い議論を進めることもできます。

英語をしゃべる相手は、非ネイティブスピーカが、非常に多い

そんなことないだろう、正確な発音は必要だろうと思うかたのために、何故不要か説明しますね。

2006年の調査データ(*1)によると、世界中で、英語を母国語としてしゃべる人は4億人いるそうです。
でも、英語をしゃべれる人は、もっとたくさんいて、10-11億人だそうです。
お付き合いする相手によりますが、ネイティブ”じゃない人”と話す確率が高いのです。
特に、われわれ日本人は地理的に東アジアに位置しており、東アジアの方と話す確率が高い。

ネイティブスピーカ以外は、正しい発音は気にしていません

実際、外国人と英語で会話してみると、みんな意外と発音にクセがあって「えっ、こんな発音でも通じるの??」と、最初は驚きます。
別のページでも書きますが、英語を判ってもらうには、イントネーション(音の抑揚)がもっとも大事です。
たとえば、RとLが違っても通じるのです!日本人慣れしている外人からすると「あ、また日本訛りね」って感じみたいです。
それから舌を歯にはさんで”ス”という”th”を含む「thank you (サンキュー)」は、シンガポールやインドに行ったら「テンキュー」と発音する人が多いです。私も「テンキューベリーマッチ」です。
もっと言うと、日本語読みで「サンキュー (san-kyuu)」って言っても、問題はまったくありません。

日本の学校では、あまりにも発音を気にしすぎです。もっとおおらかに構えてください
理由が発音で英語が不得意と思っている方は、発音はあまり気にしないで、ぜひ中学レベルの英語の読み書きにまずは集中してください。そして、バリバリの日本語訛りで、外国人としゃべって、必要に応じて発音を修正してみるほうが近道の場合も多いと思いますよ。

でも、いつか、きちっとした英語をしゃべりたくなった時には、本気で勉強してみてください。
TOEICも800点を越してきて、まじめなハナシや、ジョークを言い合えるようになると、発音もソコソコ良いほうが、恰好はつきますからね。

*1:https://www.stgeorges.co.uk/blog/learn-english/how-many-people-in-the-world-speak-english

まずは、中学2年生レベルの文法を仕上げてください!

発音の正確性はホドホドに...まずは中2レベルの英文解釈・英作文を70点とってください

ということで、まずは、読み書きを集中して覚えてください。
少なくとも中2レベルである、不定詞(to do)、動名詞(doing) が終わるまで。できれば中学英語の現在完了形が終わるまで頑張るとよりハバが広がります。

この時、文章中や、問題で2回以上出てきた単語およびその文章で出てきた変化形だけは、単語帳に抜き出して、覚えるようにしましょう。基礎単語は覚えておかないと話になりません。
出てきた単語だけ覚えるのであれば、さほど覚える量も多くならないハズです。感覚的には中2までで、意識して覚える単語は100語前後だと思います。

中2英語まで頑張るには意味があります
抽象的な内容や、詳しい説明をしない限り、この中2レベルの文法で基本の会話はカバーできます。逆にここが出来ないのに、発音だけめちゃめちゃキレイでも、会話になりません。

昔の中学校の教科書や、NHK基礎英語などで勉強するのが良いでしょう。

以下のようなオトナのための中学レベル英語の本もありますよ

ユメは「ネイティブっぽい発音」なんですが、理想はいったんワキにおいて、まずは書いてある文の意味が判るようになったほうが良いと思います。
日本に居ながら、効率よく英語を勉強するには、まず書いてある英語を理解する勉強が、最もポピュラーでコスパが高いです。
発音の良しあしでザセツしてしまった方は、必要以上の完璧主義で、モッタイナイことをしていると思います。

意味が判ると英語の勉強も楽しくなります!

意味(英単語、基礎文法を覚える)のほうが大事な理由のうち、一番大事な理由は;
文法が判ると、英文の意味がよりクリアに判り、語学の勉強はモチベーションが上がるからです。
また、基礎文法が判らないと、会話の勉強にもいずれ意味が判らなくなり、支障が出るはずです。
急がば周れで、まずは基礎を固めて、意味を理解することをおススメします。

一般論で「日本人は読み書きは出来るけど、しゃべるのが下手」という批判があって、どうしても会話を中心に勉強しなくては!と思ってしまうものです。
でも、初学者のうちは、ボキャブラリと文法が伴ってないと、しゃべれないし聞いても判りません。

例外です!

例外は、以下の3つのケース
1. モチベーション的に、会話がないと続かない
2. 目指すところが、旅行会話
3. 到達目標まで時間があって、英語をしゃべれる人が身近にいる

まず、1のモチベ的に会話をしたい方は、英語の勉強時間の一部を、会話に充てるようにしみてはどうかと思います。でも、あくまで比重は読み書きに置いたほうが将来の伸びが違うと思います。

次に2のケースです。旅行の英会話であれば、その英文法があまり判ってなくても、丸暗記もしくは片言+電子辞書(今はスマホで翻訳?)で、なんとかなります!

3のような環境に居る方は、ネイティブの子供と同じように、時間をかけて、理想に近い方法で目標へ到達してください。うらやましい限りですが、これが、英語を学ぶ理想形です。(この環境に居らっしゃるなら、あとはやるだけですね。)

まとめ

このページをまとめると;
1.英単語はネイティブ以外の外国人にとっても難しいのです
2.ネイティブ以外の外国人は、発音もなまってます。
3.英語の初学者の方は、発音・スペルの正確性はワキに置いて、文法を頑張りましょう!

英単語を覚える段階に来た方は、以下のページで、実践的英単語の記憶方法を紹介していますので、読んでみてくださいね!

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以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございます!